勘定科目の決め方ガイド~基本編『決算書にはこう表示される!』

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みなさんこんにちは、事務屋ひばさんです(`・ω・´)

前回は、「勘定科目とは・・!?」という内容で、「勘定科目とは取引の種類のことです!」という内容でお送りしましたが、イメージがわいたでしょうか??

今回は、その勘定科目について、決算書上での属性などについて考えてみたいと思います。

「えーっ、そんなのいいじゃん!めんどくさーっ!」

と思われるかもしれませんが、それぞれの属性がわかることで、今後「これってなんて科目にすればいいんだろう??」と迷った時にも、致命的な間違いなどを回避したり、自分で判断をすることができる様になるかと思います(*’ω’*)

ぜひぜひ参考になさってみてください(‘ω’)ノ

1.決算書ってなぁに~??

事業をしていますと、避けて通れないのが決算です。

決算とは、個人事業主さんであれば、その年の1月1日から12月31日まで。法人であれば、任意の決算日を決めて、1年間の損益や、資産状況などをまとめる作業です(`・ω・´)

その結果、出来上がる書類が「決算書」と呼ばれるものになります。

個人事業主さんの場合は、「収支報告書」等の名称で、それほどページ数もないのですが(たくさんの事業を抱えている場合は別です(;´・ω・))、法人の場合は決算書もページ数が多くなります。

会計ソフトを使っていれば、ボタン一つで印刷ができてしまいますが、決算書は、大きく分けて

①貸借対照表

②損益計算書

③株主資本等変動計算書

④個別注記表

の4つの書類からなります。チェックしておきたいのは、①の貸借対照表、②の損益計算書の二つです。

2.貸借対照表は、決算日における資産・負債状況が書いてある!

貸借対照表は、決算日における資産と負債の残高が記されています。

決算日とは、個人事業主さんであれば12月31日となりますが、法人であれば、任意の日にちが決められます。日本の企業は、約4割が3月決算なのだそう・・♪3月決算ということは、3月31日が決算日ということになります。モチロン、月末でなくても「うちは4月20日だよ」とかいう場合もあります(*’ω’*)。いずれにせよ、1年間を区切って決算しますので、4月20日の決算の場合は「前年の4月21日から今年の4月20日」分を集計して決算することになります。

さてさて、それでは「資産、負債」ってなに~??

という事になりますが、おそらく聞けば「なるほど!」な感じのモノです(`・ω・´)

例示しますと、

現金、普通預金、当座預金、定期預金、売掛金、受取手形、仮払金、貸付金、建物、建物付属設備、構築物、備品消耗品、車両運搬具・・などなど、

「持っていて、うれしい!これって資産ね!」

という気持ちになるものが資産です。(←教科書には載せられない説明・・(;´・ω・))

逆に・・

買掛金、未払金、短期借入金、長期借入金、預り金・・等々、

「いつか・・そのうち払わなきゃ!負債を抱えるってこういうことか・・!」

という・・ちょっと暗い気持ちになるのが負債です。

今ココで例示した「現金」とか「買掛金」とか、これらがすべて「勘定科目」になります(*’ω’*)

この他、「資本金」と言って、会社を興す際の「もとで」となるものも貸借対照表に記載されます。が、この資本金は「資産」にも「負債」にも分類されず、独立した括りになります。

この貸借対照表、その特徴として・・

資産の合計額 = 負債の合計額 + 資本の合計額

となります。

「あれ?なんか合計額、イコールにならないんだけど?」

という時は、残念ながらどこかが間違ってるという事ですね(;´・ω・)

3.損益計算書は、1年間の成績が書いてある!

貸借対照表は、決算日の全財産の(負の財産も含め・・)残高が書き込まれていました。これに対して、損益計算書の方はといえば・・

1年間の成績が書いてあります(*’ω’*)!

成績って・・!?

と思われるかもしれませんが、そのまんま

「1年間の売上は 3千万でした!」とか

「1年間の仕入は 1千万でした!」とか

「1年間の人件費は 9百万でした!」とか

「1年間の家賃は 3百万でした!」とか

1年間に発生した金額が集計されます(*’ω’*)

すると、1年間の売上から、かかった経費などを引いて、

「1年間の利益は4百万です!」

という成績が記されます(`・ω・´)

これらの成績を記すために必要な勘定科目は、

売上、仕入れ、役員報酬、給与手当、法定福利費、福利厚生費、消耗品費、地代家賃、賃借料、保険料、租税公課、減価償却費・・などなどといったものになります。

これらの勘定科目は、法律などによって「これは、この様に呼ぶように!!」などと言った決まりはありません。

が、

「ティッシュ買ったから・・ティッシュ費!」とか

「食器用洗剤買ったから・・洗剤費!」とか

「台拭き買ったから・・台拭き費!」とかいうことにはなりません(/ω\)

これらはまとめて、「消耗品費」などという勘定科目を使います。

モノの固有名詞は無数にありますので、なんとなく種類別に分ける感じで行きます(*’ω’*)この「種類」が勘定科目になりますよ♪

「えっ、『消耗品費』なんて思いつかないよ!」

という方(*’ω’*!

会計ソフトなどを眺めると、一般的によく使われる勘定科目は、最初から設定されております!ですので、

「なにかな~(;´・ω・)?」

と考え始める前に一度、どんな科目がソフトに設定されているのか、チェックしてみると分かり易いかもしれないですね!

また、「決算書」などと検索してみますと、いろいろとフォームやサンプルが出てきます。実際に見てみると、イメージがつかみやすいかもしれません(`・ω・´)!

4.まとめ

今日は、具体的な勘定科目の内容に入る前に、決算書の構成やら「勘定科目の属性」について、ちょっとだけ触れてみました(*’ω’*)

勘定科目をただただ暗記するだけではなく、決算書の「どの辺に載るのかな~。損益の科目かな~。資産の科目かな~。」などと意識しながら考えると、間違えずに勘定科目を選ぶことができます♪

それでは、次回は実際にいろんな勘定科目を見ていきたいと思います!

***

「勘定科目ってなんだっけ・・」と思ってしまった方はコチラをどうぞ♪

勘定科目の決め方ガイド~基本編『勘定科目ってなぁに?』

続きです↓

『勘定科目の決め方ガイド~基本編『売上科目』

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この記事を書いた人

合同会社インセクト所属、独立系のファイナンシャルプランナー(AFP)。
極力専門用語を交えず、普段の言葉での記事作成がモットー。
現在は法務関係強化(?)で行政書士の資格取得目指して勉強中(3年目)。
働きつつ資格取得を目指すみなさんの参考になればと学習の様子もたまに紹介。
職歴は会計事務所に10年(監査業務)、一般の中小企業で3年(総務経理)。
40代の1児の母。シルバニアの写真を撮るのが好き。

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