みなさんこんにちは、事務屋ひばさんです(^_^)
いきなりですが、事業をやっていると遅かれ早かれやってくるドキドキイベント、税務調査についてです!
みなさん、もう税務調査は受けられましたか??
実は、この税務調査も時期がありまして・・春から夏、秋頃までが旬(?)と言われています。
コロナもあってここ数年は控え気味になっていたモノですが、そろそろ積極的に出てくる頃かと思います。
ということで、今回はこの気になる税務調査について
・税務調査ってどんなことをするの?
・何をするの??
・税理士が対応してくれるの??
・おまけ。書面添付があれば税務調査は来ないって本当??
というテーマでお届けしたいと思います。
さあどうぞ!
調査はどうやって始まるの?無予告調査って??
調査について、皆さんだいたい「嫌だわ~!」というイメージを持ってらっしゃる方が大半かと思いますが、どうやって始まるのかと言うと、大体1本の電話から始まります。
「○○税務署ですが、○月×日、税務調査に伺いたいのですが、どうですか?」
みたいな電話が来ます。
税務調査が行われようとしている場合、調査対象の事業者等や顧問の税理士がいる場合は税理士へと電話連絡が入ります。調査時は、最初に事業内容や組織の聞き取りもあるため、会社のトップや責任者が同席する必要があります。ですので、トップや責任者がちゃんと同席できる日程を調整するところから始まります。
朝会社に来たら税務署が来ていた・・!
というパターンは、10年ほど会計事務所で調査立ち会いをもしていましたが、1度だけでした。無予告調査と呼ばれますが、よっぽどのことがない限り行われないのではという印象です。タレコミがあったとか、現金残高を押さえたいとか・・業種にもよるのかもしれませんが、大方の場合は事前連絡がしっかりとあります。
税務署としても「いったけど誰もいなかったよね」という無駄足は踏みたくないと思います。。
また、電話での予告があった際も、お互いの予定をすりあわせてちゃんと都合の良い日で設定できます。
ですので、むやみに

今日朝会社行ったら税務署来てたらどうしよう~!!
とか心配はしなくても大丈夫です。
まず電話が来ますからね(^_^)!
税務調査の内容や流れ。何をするのかな?
先にもチラッと書きましたが、大抵の調査はまず聞き取りから始まります。
事業内容や会社の組織図、「えっ、なんか関係無いことばっかりだなぁ・・」という雑談みたいなのを一通り済ませ、それから
「では、○○の資料を見せてください。」
と始まります。調査の日程を調整している時点で、必要なモノが何か聞いておくと、このときにすぐに対応ができます。
税務署側も、ここ数年に提出された決算書等を見て「このあたり見ようっと」と当たりをつけて来ていると思われます。いきなり本丸を調査し出すか、外堀を埋めてくるかは調査官によりけりですが、あらかじめ計画した通りに調査を進めていくモノと思われます。
ちなみに、
「○○ありますか?」
「これ、元資料ありますか?」
等々の受け答えは、実は経理担当が行う場合がしばしばです。が、基本的につきっきりになっていなくてもOKで、
「どうぞ、通常のお仕事なさってください。」
などと声をかけてもらえたりもします。が、調査を受ける方としては
「いやいや、全然集中できないし!」
となりますので、せいぜい電話応対などしながら気もそぞろに調査の終わるのを待ちます。
大きい事業所などでは1週間程度かかる場合もありますが、何もなくって
「自分、実は今年税務署に入ったばかりなんです!」
という新人さんが場数を踏むために来たであろう場合は、1日かからず終わる場合もあります。
本当、調査も時と場合によっては全然内容も調査期間も変わってきます。
ですので、償却資産の明細や請求書、見積もりなどを吟味することもあれば、現金出納帳だけを見て帰ったり、また細かく契約書の印紙をチェックしたり・・と、見る内容は千差万別。「ここを見られます!」っと予測を立てるのはかなり難しくなります。
無事調査の日を終えると、税務署から
「修正申告してね」
とか、
「これからここ、気をつけてね」
とかの宿題が出ます。
特に指摘のない優秀な事業所さんも確かに存在しますが、大体何かしら持っていくと思っておいた方が良いです。
修正申告等の指摘を受けたら、その内容を確認し、対応をしていきます。
いつまで、という期限は明確にはないと思いますが、納税が追加で出た場合は利息などの心配もありますので
可及的速やかに
修正申告をします!
ということで、実際に予告の電話が入った際には、次の点をしっかり確認しておいて調査に望むと良いと思います。
- 何年分を見ますか?(言われた年数の決算書と申告書類を準備しておく)
- 立ち会いする代表者は誰がいいか?(社長?専務?日程調整をしなくちゃなりませんからね・・)
- 特別準備しておく書類はあるか?(調査で何を見るつもりなのかな??)
- 調査は何日間の予定で、始まりと終わりのおおよその時間は?(その時間はまず拘束されると思って。)
調査に税理士は必要?今から税理士を見つけるには?
ところで、税務調査を心配するとき、頭をよぎるのは・・



や、やっぱ・・税理士頼むべき・・?
という点かと思います。
結論から言えば、いた方が100人力です。
とはいえ、税理士を頼むと報酬が発生することも事実・・。
月々の経理処理や決算なんかは、なんとか自分でもできるけど・・調査・・調査は・・!?
と、調査の連絡が入ってから急いで税理士を探す場合もあるかと思います。
実際に、調査で税理士が何をしてくれるかと言うと、
・ 税務調査で同席し、税理士が何を言っているのか教えてくれる。(専門的な内容になると、税務署がいってることが日本語なのに分からなくなる事もあります・・。)
・ 何か修正等の指摘を受けた際、こちらの言い分を代弁してくれる。
・ 修正が必要な場合、速やかに申告書の作成等を行ってくれる。
この三つです。
が、調査が決まってから探した場合、税理士もまだ良くコチラの状況を理解しているとは言いがたいため、何か税務署から指摘を受けた際にベストな弁護が期待できない可能性が高いです。
もちろん、税理士もプロですので、指摘を受けた際の税務署が何を言わんとしているのかは教えてはくれますが、実際指摘を受けている申告書等の作成にはタッチしていない状態です。
ですので、何か理由があって作成した申告書(なんらかの特例を使っていたり)であっても、100%コチラの思いをくんで税務署に嘆願してくれたりという点については難しいかもしれません。
毎月顧問契約をしていたり、すくなくとも決算時には何かしら打ち合わせ等をしている税理士であれば、会社の状況を理解していたり、その指摘を受けた申告書そのものの作成をしていたりする訳なので、税務署の指摘についてもキチンと説明等の対応を期待できます。
では、調査が決まってからでは遅いのか・・と思われるかもしれませんが、指摘を受けた後の修正申告書作成など、スピードが求められるモノは対応してもらえますし、税理士さんも予備知識なしで調査に望むのはちょっと怖いので調査前の打ち合わせ等に応じてくれる場合が多いと思います。
ですので、もし調査が決まってしまってからでも諦めず税理士さんは探した方が良いと思います。
という訳で、税務調査が決まってしまってからでも、なんとか税理士さんを頼んだ方が労力的にも精神的にも助けになると思います。


「書面添付制度」で税務調査は省略できる??
耳慣れない言葉ですが、税理士が行う「書面添付制度」というのをご存じでしょうか。
これは、決算書&申告書を税務署に提出する際、関与している税理士が「ここの決算&申告は法に従った良い決算書ですよ!」等々と意見書の様なモノを添付してくれるものです(すごく端折って説明してます)。
この書面添付制度、何が良いかといえば、調査の予告が来る前に税理士に対して「意見聴取」が行われ、結果によっては調査が省略される場合もあるというモノです。
もちろん、内容によっては
「やっぱり実地調査すっぺ!」
という場合もありますが、日々適正に帳簿を作成し、決算書&申告書についても後ろめたいモノもなく、適宜税理士の関与受けている場合、実際に調査に入られても特に収穫がない(税務署的には追加納税等もなく、調査に入られた側も特に経理の改善点の提案もないということ)場合、ただただ調査にかかった時間と、税理士の立ち会い報酬のみ出て行くという結果も考えられます。
そんなとき、事前に税理士が書面添付制度により意見聴取を受け、調査省略となった場合はお互いにWin-Winみたいな状況になります。
税理士的には、「決算書と申告書の他にもう一つ書類作るのかー。ちょっと面倒だなー。」と思いがちかもしれませんが、



いや、うち明朗会計だし!調査なんて必要無しだよね!
という場合は、利用すべきかと思います。
この制度については税理士連合会で解説をしておりますので、ご興味をもたれた方はコチラのページもチェックしてみてください。『書面添付制度/日本税理士連合会』
まとめ
以上、ざっくりですが「税務調査」について雰囲気などをご紹介してみましたが、いかがだったでしょうか?
入るところは定期的に入りますし、なぜかクレーマーがついて不運にも税務署が来る場合もあると思います。
ご自分で決算書や申告書作成をされている方もたくさんいらっしゃると思いますが、税務調査も・・とくると、労力的精神的にもクリティカルヒットです。。
調査のために税理士、どうしようかな~・・と迷ってらっしゃる方は、頼むにしろ自分で挑むにしろ、早めに対策を取って無事乗り切ってくださいね!


おまけ・調査の時のお昼はどうしたら良いのか問題
おまけ、調査の時のお昼って迷いませんか(^_^)?
「え、もしかして・・調査官のお昼も・・税理士のお昼も・・!?」
なんて心配はしなくても良いです!
調査官は、出したお茶はすすってくれますが、お昼はまず辞退されます。どこぞに良い飯屋があるとかの情報の方が喜ばれるかもしれません。
税理士さんは、もしかすると社長が誘うと乗ってくれる可能性もあります。税理士事務所の方針等で、調査時のお昼を同席するかどうかは異なると思います。その席で急遽作戦会議が開かれる場合もあります。ので、怪しい・・と思ったら、お昼については社長と税理士のみ当日確認する程度で良いと思います(^_^)
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