今年も確定申告シーズンが終わりましたが、できあがった申告書をながめ・・
「これって、どこ見たら『年収』とか『所得』とかわかるんだろ??」
て、思うことありませんか??
他にも、年末調整が終わって、
「源泉徴収票って紙渡されたけど、これ見たら『年収』とか『所得』とか分かるの??」
ということも。
ひばさんも、よくお尋ねされることの中のベスト10くらいには入っている(?)質問です(*’ω’*)
年収、手取り、所得・・
みんな良く聞くけど、イマイチよく分からない・・

一体!何が!どう違うの!?
というこの「年収」と「所得」について、今回はチェックしてみたいと思います!
『年収』を一言であらわす。
収入の総額、これが年収です。
これは、個人事業主さんであれば「事業収入(売上)の総額」であったり、給与をもらっているサラリーマンであれば、「給与の総額」ということになります。
会社員などですと、毎月のお給料からは、「源泉所得税」や「社会保険料」、「住民税」など、各種様々な控除分が差し引かれています。が、これらが差っ引かれる前のモノの、1年分を合計したものを「年収」と呼びます。
もし、「サラリーマンとしても働いているけれど、実は個人事業主でもあるのだ・・!」とか、「実は、2か所からお給料もらってるんだよね!」とか、「いくつか事業やってるんだ(`・ω・´)!」という場合は、全部の収入を足したものを「年収」と呼びます。
『所得』を一言であらわす。
利益、儲け。これが所得です。
個人事業主の場合、売上(年収)があっても、そこから仕入代とか家賃、給与等の経費を払っています。この経費を引いて、残った「利益」を「所得」と呼びます。
一方でサラリーマンの場合は、個人事業主の様な「経費っぽい経費」はありませんね。
ですが、サラリーマンであろうと、サラリーマン的な経費(スーツ代とか、私物のビジネスバックとか・・)も、あるにはあります。ということで、サラリーマンの場合はお給料の額に応じて
「だいたい、このくらいの金額は経費としてかかっていると認めましょう!」
という金額が存在します。
ですので、サラリーマンの場合の所得とは、「年収」から「サラリーマン的な経費」を引いた額になります。
この「サラリーマン的な経費」は、すでに年収によって一定の額が決められているのですが、正式名称を「給与所得控除」と呼びます。
そして、「年収」から「給与所得控除」を差し引いた後の「給与所得控除後の金額」がいわゆる「所得」ということになります。
これらは、源泉徴収票を見ると、簡単に見つけることができます。
源泉徴収票に記載されている「支払金額」は「年収」、「給与所得控除後の金額」が「所得」ということになります。
税金がかかる仕組み
税金は、儲けに対してかかります。
これは、個人事業主であっても(所得税)、サラリーマンであっても(源泉所得税)、会社であっても(法人税)同じように、儲け(利益)に対して課税されます。
ただし、「所得(儲け)」に丸々税金がかかるわけでは無くて、いくらか「経費みたいに、利益から控除してもいいよ(*’ω’*)」というものもあります。
これが、生命保険控除とか、社会保険控除、扶養控除などといった各種の控除になります。
先ほど出てきた「所得」から、これらの「各種控除」を差し引いて残ったもの(課税所得)に、税金がかかる仕組みです。
イロイロ出てきてややこしくなってきたので、一覧にしてみますと・・
年収(支払金額)ー経費(給与所得控除)=所得(儲け)
所得(儲け)ー各種控除=課税所得←ここに税金がかかる!
という感じです!
一方で、手取りとは。
お給料日に、通帳に入金になる額。ですので、一番分かり易いものですね!
ただし、毎月のお給料を計算するベースでは、先ほど「所得」のコーナーで散々出てきた「サラリーマン的経費」だとか、「生命保険控除」だとかは
一切考慮しません(`・ω・´)!!
先ほどまでの「控除」については、1年で最後に支払うお給料で、1年分をまとめて計算してしまいます。これを年末調整と呼びます。
では、手取りとは一体どうやって計算されるのかと言えば・・
「毎月のお給料の総額」から「社会保険料」、「源泉所得税」、「住民税」等の決まった控除を引いた金額になりますが、これらはあらかじめ決められています。



この金額のお給料からは、この金額の社会保険料を引いて、この額の源泉所得税を引くようにと決まっているのです・・。
なので、毎月決められた額を引いておきますが、年末にまとめてちゃんとした額の計算をし直す仕組みになります。
お給料の総額は、「基本給」とか「時間外手当」とか「家族手当」とか、貰えるもの全ての合計です。
ここから各種社会保険料や税金等を引きますが、この他に会社によって「積み立て」とか「持ち株なんちゃら」とか独自のものがひかれたりもします。
ですので、手取りベースでは「お給料沢山もらってるな~(*’ω’*)」などという判断はしにくいものなのですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
収入の総額が「年収」、儲け分が「所得」であって、個人事業主の場合は「売上総額」から経費を差し引いた後の利益が「所得」に。サラリーマンの場合は、給与の総額(1年分)が「年収」で、「所得」は「サラリーマン的な経費」を引いた後の金額。これは源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」を見ると分かるよ~(^^♪という事でした。
個人事業主でもサラリーマンでも、銀行でお金を借りる時やカードを作る時など、様々なところで
「年収は?」
「所得は??」
と聞かれる場合があります。
多く答えて問題になった( ゚Д゚)!ということは聞いた事ありませんが、ちょっと覚えておくと便利ですね♪
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