ハンドメイドは確定申告しなくてもバレない?手軽に申告を済ませるやり方はこれ!

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みなさんこんにちは、ひばさんです。

もともとハンドメイドが好きでバッグやら粘土細工やらを作っているのですが、今は簡単にネットで販売ができてしまい、ハンドメイド界隈もかなりにぎわっていますよね!

やった・・!!今月はちょっと売れた!?

という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

しかし・・売れると気になってくる「確定申告」の4文字。

大丈夫!絶対バレない!!

と思っていても、変なところからバレることもあります・・(なんといっても、匿名通報で税務調査が行われることもゼロではないですからね・・)

今回は、そんなハンドメイドの確定申告について

・申告しなくてもバレないのか

・いったいいくら売り上げたら確定申告しなくちゃならないのか?

・申告に必要な書類は?レシートがなくても大丈夫?

・申告は「雑所得」?それとも「事業所得」?

というポイントと、

簡単に申告を済ませられる方法も紹介してみます!

それではどうぞ!

目次

ハンドメイドは確定申告しなくてもバレない??

正直なところ・・個人対個人でごくごく少額の売り上げが上がっただけの場合、ほぼほぼバレないと思います。

というか、そもそも「申告不要の場合」にあたる場合は、バレるバレない以前にその心配は不要です。

例えば、お友達から頼まれて子供の入園セットなどを作って手数料をいくらかもらった、とかです。それも、一回だけとか、ママ友から紹介されて何回か作っただけ、とか。

そもそも利益を得るというよりか、手間賃というか・・利益、出てますかね?という感じの程度。これはよくあるのではないでしょうか。

この場合、申告が必要となる目安の利益を得ていないので、申告の心配はありません。

ですが、問題は

1個数百円だし、コレ絶対利益なんかでてないでしょ~

とか、

ほんのちょっとしか売れてないし、コレも絶対利益でてない!

と信じて疑って無かったのに、利益が出ていた場合です。

そう、前提として

「利益が出ているかどうかがちゃんと分からないと、申告の心配をすべきかどうか分からん!!」

ということなのです。

今ではアプリを使ってハンドメイド作品を気軽に販売することもできます。

1個数百円だったとしても、たくさん売れればそれなりに利益も出ます。

逆に、ほんの数点だったとしても、単価の設定が高めにすることができれば、その分利益も確保できます。

ここは、一度どのくらい利益が出ているのかをキチンと調べておくことが必要です。

とはいえ、実際に活動していて

あれ・・?誰も何も言ってこないぞ!?もしや・・申告さえしなければ・・別に気づかれないんじゃ!?!?

とも思うかもしれません。

確かに、先に言った通り、利益が出ていないパターンも考えられますが、気づいてても(把握していても)何も言われないこともあるかと思います。

もともとハンドメイドは持ち出し(経費)の方が大きいものもたくさんあり、

「赤字で税金がでない」パターンや、

一応黒字であっても、基礎控除などの範囲内におさまって

税金が出るほどの利益になっていない」パターンもたくさんあるためと思われます。。

税務署的にも、「まずここは税金・・でないだろうな。」というところに押しかけていって記帳指導をしよう!ということはないでしょう。(*副業ではなくハンドメイドオンリーの場合は、48万円までの利益であれば、基礎控除の範囲内なので税額が出ません。)

一方で、1件1件の売り上げが少額で、ぱっと見の金額は少額であっても、継続的に販売を続けていたり、SNSで注目を浴びている場合など、

「おや・・?なんだか、もうかっているんじゃない?」

とみられた場合は

「申告してますか~?」

とお尋ねが来る場合もあるかもしれません。

また、ハンドメイドの世界ではありませんが、トラブったお客さんが腹いせに税務署に通報をし、いらぬ税務調査を受ける・・ということも全くのゼロではありません。。(⇦これは実話です。)

どこからバレるかわからんね!!

というのが正直なところ。

ですので、結論としては

まず利益を把握できる様にしておくこと!

そして申告が必要になったかな?と思った際には、きちんと申告の手続きを踏むようにしましょう!

ということの2点です!

少額の利益の場合、「バレない」のではなく「申告不要」とみられているのかも。売り上げが上がってきたらキチンと申告しよう!

売上はいくらから確定申告すべき??

副業としてやっているハンドメイドについて、申告が必要になるのは、年間の所得が20万を超えたときです。

基本的には、年末調整を受けた給与所得以外の所得が 20 万円以下の場合は、確定申告は不要なので、この20万のラインを意識して申告に取り掛かりましょう。

そして申告にも「雑所得」とか「青色申告」とかいろいろと種類があって戸惑われるかもしれませんが、流れとしてはこんな感じです(ざっくりと)。

① 「副業」としてハンドメイド収入が20万を超えたらまず「雑所得」で申告

② 事業所得の特典を受けて節税したいときは「事業所得」に挑戦!

③ 青色申告の特典を受けてさらに節税したいときは「青色申告」にすすむ!

みたいな流れです。

ハンドメイド収入っていっても、大した金額じゃないんだけどな・・!

と思っていても、年間の利益(売り上げから経費を引いたもの)が20万を超えるときは申告が必要になります。

ここで注意したいのは、「ハンドメイド以外にも副業がある場合は、その分も含めて20万円を超えたとき」は、申告が必要ということです。

ですので、ハンドメイドで2~3万程度の利益であっても、そのほかに趣味のイラストが売れた!とか、FXでも利益が出ている・・!?などという場合は、併せて考えなくてはなりません。

うっかりでもしっかりでも、20万を超えた場合は

あ~・・申告が、必要になった。。

と思っていただき、潔く(?)確定申告をしていただくと良いかと思います。

ここは、粘ったところで免除になるような性質のものではないので、サクッと

「そういうものだ!」

と思ってしまうことをオススメします。

とはいえ、この「年間20万円」を把握するには、「売上を調べる書類」とか「経費を調べる書類」が必要になります。これらを「帳簿書類」と呼びます。これらが面倒くさくて、心理的に大きな壁になります・・

ここからは、この「帳簿書類」は何をどう揃えたらいいのか!!?を見てみます。

ハンドメイドの「所得(利益)」が20万を超えたら確定申告を!

ハンドメイドの確定申告で必要な書類は?レシートはなくてもいい?

経費関係の書類

経費関係を証明するのに用いられるのは、領収書(レシート)や見積書、請求書といった書類になります。

中には、領収書を発行してくれなかったり、レシートのもらい忘れなどもあるかと思いますが、

「〇月×日、△△円、生地3メートル、××洋裁店」

など、いつどこで何を何のためにどのくらい購入したのかがしっかりとわかっていれば、多少レシートでなくても大丈夫です。

ですので、あらかじめ百均などで「出金伝票」とかを準備しておくと慌てずに済みます。

(厳密にいうと、消費税等の申告などがある場合などは気を付けてレシートをもらった方が良い場合もありますが、これから確定申告が必要かも・・?という段階であれば、そこまで要求されない場合がほとんどかと思います。)

商品を選ぶ際に参考にしたカタログや、見積もり書、納品書や見本品などと合わせて、出納帳を付ける癖をつけておけば安心です。

(書類の例)

・レシート ・請求書 ・見積書 ・ネットの注文画面 ・ネット上で発行された領収書等 ・出金伝票 ・アプリの利用料(販売手数料)明細 ・販売サイトのデザインなど、外部へ委託した際のデザイン料などの明細 などなど・・*「〇〇書」などと決まったものでなくても、金額や内容、支払い日付のあるものは保管しておくようにしましょう。

(経費になるものの例)

・作品の材料となるものや消耗品・作業用の備品(机やいす、台やミシン、棚など)・撮影機材(カメラや背景用の小物など)・ネット販売に利用するアプリやサイトの利用料や販売手数料・商品の発送料(切手や宅配料金など)・研究費(作品を試作するための書籍や参考図書、講座の受講費など)・スマホやパソコンの通信費(注:ハンドメイドにかかる分のみ)・イベント費(イベントの参加費や会場までの交通費、梱包費用や会場設置用のテーブル、棚、トルソーなど)・売り上げや経費を管理するための文房具類

売り上げに関する書類

このほか、売り上げに関しても書類をそろえておきましょう。

イベントなどでの売り上げは、領収書を発行することも少ないと思いますので、商品の在庫票や売り上げのメモといったものを活用して売上を管理します。

また、「領収書はいらないよ!」というお相手さんへの売り上げの場合も、「売上伝票」などに記載だけしておくと、あとからわかりやすくなると思います。

ネットのフリマサイトなどを利用する場合も、定期的に売り上げ分をプリントアウトするなどして管理しておきましょう。

(書類の例)

・領収書(こちらが発行したもの)・請求書(こちらが発行したもの)・売上明細(売上伝票) ・ネット販売は、売り上げ額と販売手数料がわかるページを保存しておく 

(売上の例)

・アプリやサイトを通じた作品の売り上げ・講師料(サークルや講座、子供たちへのワークショップを開いたりなどでもらう料金など)・執筆代・イベントでの作品売り上げ

そのほかの書類

余裕があれば、ハンドメイド用の通帳を作っても良いかもしれません。

売上は決められた通帳に入れ、支払いも同じ通帳から出すようにする等すれば、あとから「家計費とハンドメイドを分けるのが大変・・!」と慌てずに済みますね。

・カードの明細 ・イベントでの販売がある際はパンフレットなど ・経費や売り上げを記録したノートやカレンダーなど

「雑所得」?「事業所得」??どっちで申告すればいいの?

お給料をもらっている場合は、「給与所得」という分類になります。

ここに、副業として営利目的での収入がでてくると、「雑所得」で申告をする必要がでてきます。

(参考)雑所得 / 国税庁

なんだか、所得って種類があってよくわからんよ!

という方、たくさんいらっしゃるかと思いますが、国税庁のHPを見ると

雑所得とは、利子所得、配当所得、不動産所得、事業所得、給与所得、退職所得、山林所得、譲渡所得および一時所得のいずれにも当たらない所得をいい、例えば、公的年金等、非営業用貸金の利子、副業に係る所得(原稿料やシェアリングエコノミーに係る所得など)が該当します。

とあります。ハンドメイドの副業の場合、この雑所得というものになります。

次に、この「雑所得」が「事業所得」にならないかも考えておきましょう。

なぜなら、手間を考えると断然「雑所得」がラクですが、税額が出ている場合は「事業所得」が断然オトクであるからです。

近年、働き方改革などにより、みなさん副業がしやすくなったかと思います。いざやってみると「雑所得」なのか「事業所得」なのか多くの方が迷うと思うのですが、判断基準が国税庁より出ました。

(参考) 令和4年分の確定申告においてご留意いただきたい事項/国税庁

基本的には、上で見た通りに「副業」は「雑所得」であるのですが、

・社会通念上、事業と称する程度で行っているか!?

・帳簿書類の保存等をしっかりしているか!?

などの点から判断し、「事業所得」で申告する道もあります。

「事業所得」は、ちゃんと帳簿書類の整備が必須なのですが、それなりのメリットがあります。

例えば、青色申告をすれば65万の控除が使えたり、損失が出ても繰り越したり他の所得と通算したりということができてしまいます。

(青色申告の特典)

  • 青色申告特別控除
  • 青色事業者専従者給与
  • 貸倒引当金
  • 純損失の繰り越しと繰り戻し

(参考)青色申告制度 / 国税庁

雑所得で申告しているとガッツリ税額が出てしまうけど、青色申告を利用して上の特典を受けて税額計算をすると・・なんと税額ちょびっとですんだ!!

なんていることも十分あり得ます。

事業所得を選択するには、

・社会通念上、事業と称する程度で行っているか。

・帳簿書類の保存等をしっかりしているか。

といった点から区別し、収入金額が少ししかない場合や営利性が認められない場合は個別に判断することとなっています。

「社会通念上」といわれると難しく感じますが、まず帳簿書類等の整備・保存をしっかりとしていれば「おおむね事業所得」と区分しています。

というわけで、これから「事業所得」を視野に入れている場合は、帳簿書類をしっかりつけて保存しないと!!というところが重要になってくると思います。

売れてきたらこうしよう!確定申告の準備

ここまで読んでいただくと、いずれ「雑所得」にしても「事業所得」にしても、「青色申告」「白色申告」にしても

「収入」と「経費」をきちんと管理しておくことが最初から大切なんだな・・

ということがわかっていただけると思います。つまり、帳簿書類の整備&保存です。

とはいえ、「雑所得」で終わるかもしれないのに「青色申告」並みの帳簿を作成するのも大変ですし、かといって手計算で簡単に・・と思っていたら税額が出てしまい「いまさら青色申告なんて・・!?」ということもイヤですね。

必要最低限の手間で、ある程度の帳簿を整備&保存していくためには、会計ソフトを入れることがベストです。

エクセルは~?

という方も多いと思いますが、正直・・お勧めしません!

エクセルは、会計知識がある程度ある方が「ちょちょっ」とまとめるのには最適ですが、これから一から勉強して申告しよう!という場合、手間がかかる上に税務署が要求してくる帳簿になっているかの保障がありません

確かに無料ですし、ネットで帳簿のフォームなどを探してくれば対応はできそうです。

しかし・・、自分用にカスタマイズする段階で、必要な部分をカットしてしまったり、そもそも対応していなかったり・・といった心配があります。ここが致命傷になることだってあり得ます。

そこにきて、会計ソフトであれば「帳簿として足りない」部分はまずありませんし、申告などについて知識がなくても自然とソフトがカバーしてくれます!

問題は金銭的なところですが、freeeやマネーフォワードといった月額いくらから利用できるものから、中には無料で始められるものもあります。

私も実際に使っており、おすすめしたいのはやよいの白色申告オンラインです。

とりあえず、無料で使い始めることができるので、「会計ソフト」ってどんな感じ??というレベルで使い始めることができます。

同じ無料なら断然エクセルよりもコッチです。

「白色申告」は無料で開始できますが、「おや、・・思ったよりも売り上げがあるな・・?」となったときは「青色申告」に行きたいときはアップデートでの対応もできます(青は有料)。

「雑所得」の時はソフトを「集計」だけして確定申告書にポチポチ数字を書き写せば(多分2~3行くらい)終了します。

おそらくですけど、エクセルで始めるよりも金銭的にもめんどくささから言っても会計ソフトの方が良いです。「やよいの白色申告オンライン」は持ち出しなしで入れられますので、とりあえず入れておいてまず損はないかと思います。

手始めに、今年1月~5月分までを白色申告で入れてみてください。夏から年末にかけてガッツリ利益がでそうなときは、来年は青色申告に行けるかもしれません。それも、ソフトをちゃんと見ていれば予測ができますので安心です!

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まとめ

以上、今回はハンドメイド界隈での確定申告について

「バレないの!?」

というところから

「申告は何をどうしたら・・!?」

という観点でまとめてみました。

やよいの白色は私も入れていますが、他にfreeeやマネーフォワードを検討している方も、比較対象に入れてみても良いかもです。

現時点で、来年の申告なんて・・わからない!!という方がほとんどかもしれませんが、ソフトを一つ入れておけばいろいろと判断に役立つかと思います。

手間なく、無理なく申告の準備をして、存分にハンドメイドを楽しんでくださいね~!!

⇩⇩⇩会計処理のサポートをしています!何かに悩まれている方はご利用ください(^^♪

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この記事を書いた人

合同会社インセクト所属、独立系のファイナンシャルプランナー(AFP)。
極力専門用語を交えず、普段の言葉での記事作成がモットー。
現在は法務関係強化(?)で行政書士の資格取得目指して勉強中(3年目)。
働きつつ資格取得を目指すみなさんの参考になればと学習の様子もたまに紹介。
職歴は会計事務所に10年(監査業務)、一般の中小企業で3年(総務経理)。
40代の1児の母。シルバニアの写真を撮るのが好き。

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