みなさんこんにちは、事務屋ひばさんです(^_^)
個人事業主さんや、新しく事業を始めた方、徐々に活動を進めているとブチ当たる課題の一つに・・

事業用のカードって、作った方が・・いいの!?
というモノがあります。
実は私も、昨年の12月に会社を作って・・まさに、今「あぁ・・作ろうかな・・どうしようかな・・」と思っているところです。
人から「作った方がいい?」と聞かれれば(事業用)「うん、作った方がラクだよ!」と即答えますが、なぜ迷っているかと言えば、ひとえに
- めんどい
- 取引量がそれほどなく、急ぐ必要がない
という理由からです。同じような方、たくさんいるのではないでしょうか・・(^_^;
ですが、いつかは作るだろうし・・ということで、事業用にクレジットカードをどうするか迷っているフリーランスの方や、事業主さん向けに今回は「どういうポイントでカードを作ればいいの?」という内容でお送りします(^_^)
事業用カードは作るべき?
冒頭でもお伝えしました通り、



作っといた方がいいよ!
です!
なぜなら、多額の現金を手元に置いておくリスクを減らすことができますし、仮払精算などの経理処理の手間をへらす他、現金管理もラクになりますし、ネットを通じた購入にも対応が簡単にできます。
もちろん、「無借金経営がいい!」「カード決済はお金がなくなりそう!」といった意見もあるかもしれません。が、事業を経営していく上で避けて通れないのが
「資金繰り」。
今、急速にキャッシュレス化が進んでいますが、税金関係もキャッシュレス化がおし進んでいます。
今後、「あと一件売掛金が入れば税金支払えるんだけど・・!」といった場合、カードを使うことによって資金繰りの都合がつく可能性もゼロではありません。
カードをたくさん持ちすぎて管理ができなくなるのはもちろんダメですが、資金繰りの一つの手段として、カードを備えておくことは大事な一手かと思います。
それでは、どのカードがいいの??ということですが、今「カード オススメ」などと検索すると、いろいろと比較をしたサイトなどもたくさんあるので比較は簡単にできるかと思います。
ですので、今回はそこから一歩進んで、どこをポイントにカードを選べばいいかを考えてみたいと思います。
まず「誰が使うの?」というところで考えて見ると良いでしょう。
社長や個人事業主、本人が使うモノ
フリーランスや個人事業主さんご本人、あとは会社の社長ご本人が仕事で使う場合です。
この場合、
- 年会費は納得できるか
- ETCはついているか(使う場合)
- カードのブランドは希望のモノか
- 還元率はどうか
- 発行はすぐにできるか
- カードのデザインはどうか
- 会計ソフトとの連携はどうか
といったところで、自分が一番重視しているのはどれかで選ぶと良いかと思います。
今すぐに使いたい・・!という場合は、一番最短で発行可能のところを選べば良いですし、事業柄ETC等を良く利用する場合は、ETC付きのモノも良いでしょう。
また、良く利用するお店で使う場合は、そこで扱っているカードのブランドを確認した方が良いかもしれません。
あとは年会費や還元率で選ぶのも良いかと思います。
さらにモノによっては「会計ソフトとの連携がとれる」モノもあります。弥生会計やfreee、MF会計などを使っている場合は連携できる場合もあります。
これは、カードの利用があった場合にカードと連携させることで自動的に仕分けが入るようにするものです。件数が多く、決まった取引が多い・・といった場合にもとても便利です。
カードを利用していると、どうしても「カード取引が起票もれしていても気づかない」自体も多く出てきます。
何件か経理処理がもれていても、現金の様に残高確認が容易にできなかったりしますので、いざカード会社からの請求が来た際に



あれ!?先月の初めに1,500円使ってるけど、コレなんだっけ!?え!スーパーで買ってる!?
みたいな事が起こりえます。ですので、もし「会計ソフトとの連携」がとれるカードを選択できるのであれば、是非オススメです。
社員に持たせるモノ



えー・・社員に持たせるのはちょっと心配だなぁ・・
と思われる事もあるかもしれません。
確かに、クレジットカードだと限度額というモノはあるにせよ、好きに使われるのでは・・?いうもの心配もあるかもしれません。
が、従業員さんが現金支払いをするために毎回「仮払金制度」を採用していたり、「旅費精算」とか「小口現金」などを使って毎月まとめて精算している場合、思い切ってカードを使ってもらった方が経理的にもラクになる可能性があります。
また、複数の人間の手を現金が行ったり来たりする場合、計算ミス等もどうしても出てきてしまいます。
カードの場合、取引時は実際に現金は動きませんし、現金が動くのはカード会社との精算時のみで普通預金通帳にしっかり印字されますので、会社の経理としては「取引についての領収書関係」と「請求書」の突き合わせのみに力を注げば良い流れです。
それでも、心配だわ~・・という場合は、プリペイド式のカードというモノもあります。あらかじめチャージしておく方式ですので、仮に第三者に使われてしまっても、大きな損失を出さずにすみます。
仮払に良く似ていますが、この場合もカードと会計ソフトを連携できる様にしていれば、使った金額や内容についてリアルタイムで知ることができますので、いつのまにか誰かが使っていた・・!という事にもすぐ対応できますし、使いすぎに対しても管理することができます。
目的別に準備する
ETCカードの様に、目的別にカードを準備する手もあります。
ETCカードの他、良くガソリンを入れる業種であればガソリンカード、等といったものです。
ガソリンカードやETCといった名称がついていなくても、特定の取引が多い・・といった場合、それようにカードを一枚準備しておくと、経理の手間という面では大幅に省エネになるかと思います。
カードを持つ際の注意点
そして、カードを持つ際の注意点になります。
言わずもがなですが、カードの管理はキチンとしなければなりません。
何枚あって、誰にもたせるのか。管理者はだれか。持たせっぱなしにするのか、どういうときに返却させるのか。
複数の人数でカードを利用する場合、紛失などがあった際にどういった対処をするのかも決めておきましょう。
便利なモノではありますが、紛失や不幸にも第三者に使用されてしまったり等と言うことが(現金と同様)あり得ますので、管理には十分気をつけるようにしましょう。
また、カードを使うことによって、資金繰りが難しくなる事も考えられます。
先に「資金繰りの一つとして、カードを持つと良い」と言いましたが、カードでの取引が増えることによって「毎月の引き落とし額が準備できない!」となる事もあり得ます。
カードが1枚だけであれば、簡単に「来月の引き落とし額は?」と調べられますが、2枚、3枚・・と増えていくにしたがって、また回数払いにすることで支払いの予定が良く分からなくなるパターンもあります。
請求額は、毎月カード会社から来ますし、ネット上で確認することもできますが、まずは「カードは主要なモノに絞ること」、カードを導入すると同時に管理体制を整えること、資金繰り表もチャレンジしてみることをオススメします。
さらに、カードの請求書は1~2ヶ月は遅れてやってきます。
支払時はもちろん覚えていると思うのですが、意外と「あれ?なんの・・支払いだったかな??」と忘れるモノです。
請求書には購入したお店しか載らない場合も多く、買ったものの名称が載らないモノがほとんどではないかと思います。ですので、カードを切った際の領収書、これもしっかり取っておく様にしましょう。消費税法上も、カード明細ではなく領収書を保存するように(金額的に小さい場合はカード明細でもOK)とありますので、油断して領収書をポイしない様に気をつけましょう。(参考 カード会社からの請求明細書/国税庁)
カードを使ったときの会計処理
カードを使ったとき、「あれ?銀行から引き落としされたときに仕分ければいいの?」と迷ったことはありませんか?
物品を購入し、カードを使用したときなどは、「カードを切った時点」で仕分けをします。
もちろん、まだ普通預金は動いていませんので、
備品消耗品 / 未払金
と仕分けを起こします。この仕分けは、カードを切った際のレシートや明細を元に起票し、レシートや明細は領収書とは別にまとめて保存しておきます。
元帳や月次の試算表で「未払金」残高が集計されたモノが見られるとおもいます。予定では、この集計された金額が、カード会社から送られてきた請求明細の金額と一致します。「未払金」という勘定を、カードの支払い以外にも使っている場合は、「補助科目」などを使って分けておくと後から確認がしやすくなります。
この後、カード会社から引き落としがかかった際には
未払金 / 普通預金
となり、ここで未払金の残高が精算される予定です。(*カードの締め後に新たに使用した金額が残ります。)
まとめ
以上、事業を行っていく上でとても便利なクレジットカードですが、選ぶポイントや注意点、仕分けの方法などをご説明しましたが、いかがだったでしょうか。
カード自体は、有名どころのカードであれば、どこを選んでも「失敗したな・・」と言うことは滅多に無いかと思いますが(年会費が結構高いと感じるくらい??)、利用する人のポジションであったり、利用する内容等によってカードの種類を選ぶ事でさらに便利に利用することができるかと思います。
参考・プリペイドカードをもっと良く知りたい人へ。
事業用のプリペイドカードはあまり耳にしたことがないかもしれません。
ご興味を持った方は、マネーフォワードのプリペイドカードもオススメです。プリペイドは元からそれほど扱っているカード会社がない印象ですが、もともと「会計ソフトの会社」が作っていますので、会計処理との連携がよくとれています。
オススメポイントは、
- 与信審査が不要⇨設立後間もなくても申込みができる。
- ポイント還元率が1%~3%
- スマホアプリやウェブから利用明細への証票添付やメモが可能⇨この辺、地味に手間がかかる作業です!
- 入出金、利用明細をリアルタイムで確認可能⇨人に持たせるには、むしろ現金よりも安心かも。
- 経費精算・経理業務を効率化⇨立替え精算などが省力化できる。
この他、部署ごとに管理ができたり、後払い機能を利用すればチャージが不要で購買もできます。
発行、年会費ともに無料でできますし、マネーフォワードのソフトを使っていれば、さらに便利に利用することができるカードです。
気になった方は、利用してみた方のレビューなども読める様ですので、ぜひチェックしてみてくださいね(^_^)


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