倒産の前兆はあるの・・!?備えるために出来る事とは・・?

この記事は2017.3月投稿の記事です。当時、格安旅行会社の倒産が大きく報道されていた事を受けた内容です。)

ここ連日、破産手続き開始の決定を受けた、てるみくらぶのニュースが続きますね。今朝のニュースでも、粉飾決算が3年(?)にわたって行われていたとかなんとか。。

旅の最中で投げ出されたり、楽しみにしてたのに行けなかったりと・・被害にあわれた方はどれほど悔しいかと思います。

昨日のニュースか一昨日のニュースか、ちょっと定かでないのですが、倒産のきっかけになった事柄が、実は特定されているようでした。

「23日の支払いが払えなくなった」

とか、

「金融機関からの融資がダメになった」

とかが理由があげられていましたが・・

倒産の理由はそこではないかと思います。

それらはただの「きっかけ」に過ぎず、そこに至るまで、かなりの自転車操業だったのではないでしょうか

大事なのは、資金繰表!

ひばさんも、仕事柄「資金繰り表」を組みますが、「黒字倒産」なんて言葉があるように、いくら儲かっていて黒字であっても、資金繰りに失敗すると一気に倒産ということもあり得ます。

それぐらい大切なモノが「資金繰り」というヤツですが・・簡単に説明すると、

「いつ、いくら入金がある」

「いつ、どのくらい支払いがある」

というのを時系列などでまとめた表のことになります。

コレをまとめておくと、いつどのタイミングでお金が入って、また出て行くのかが一目瞭然になります。

「これ、この入金なかったら、会社つぶれるな!」

みたいな資金繰りは立てません!

「入金あるかどうか、五分五分だな。」

みたいなケースは、資金繰りには入れません。

が、逆に

「もしかしたら、月末の支払い、もう少し行くかも?」

と思えば、多めに支払いの予定を立てておきます。

結果、入金が予定通りあっても、支払額が少なくすんでも、それはそれでOK。でも、その逆はあるとまずいです。

つまり、リスク多めに見積もっておくイメージです。

「資金繰りなんて、あくまで予想」

なんていうのもいけません。(うちの社長は「ないと言うと、本当になくなる」、「口に出すと本当になる」と言いますが・・大丈夫。「口に出さなくてもなくなります!」足りなくなってからでは、もう遅いです。

資金繰り表は、毎日でも更新します。入金額や支払額など、変わったらその都度更新します。また、新しい支払いが出れば、それもその都度更新します。

そうやって、つど更新していくことによって、最低でも短期的には「いつお金が無くなるか」とか、「今は安心していても良い状態」とか、「いくらくらいまでなら使っても大丈夫」とかいう事が分かるようになってきます。

そして、お金が足りなくなるかも・・!?

という現実には、逃げずにちゃんと向かい合わなければならないです。

「頑張ればなんとかなる。」

と思うかもしれませんが、頑張っていても今回の様に、結局倒産という流れも十分にあり得ます。

どんな会社でも、

「えっ!?」

というスピードで倒産する場合があります。

ひばさんも、会計事務所に居たころには

「えっ?ここが?社長が乱心でもしたのだろうか・・??」

と思ってしまうほど、それまで堅実にやってきたところがいきなり無くなってしまう場合もありました。もちろん、倒産の原因は一つではなく、いろんなケースがあると思いますが・・

大企業に限らず、中小企業などで自転車操業の様な会社は、常に倒産するリスクを沢山抱えながら、日々営業していると思います。

「これくらいで、つぶれたりはしないよね!」

とは思わず、資金繰りには厳しく?生活してゆかねばー・・と思った次第でありました。

⇨次回、「倒産に備えるには・・!?」に続きます。(更新予定 2023/8月中旬)

気に入った記事があったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次