法人決算を自分でトライ!~自分でやれるの??自分でやるときのメリット&デメリット

みなさんこんにちは、事務屋ひばさんです。

当社は12月決算のため、1月に入ると・・

ナント・・決算作業ができるようになります♪

日本の会社の約4割(だったかな??)は3月決算だ!ということを聞いた事がある(様な気がする)のですが、みなさんのところはいかがでしょうか?

法人の決算&申告は、決算日以後2か月以内にせよ!

という決まりがありますので、ひばさんは2月末までに決算申告&納税ということになります。

さてさて・・今回は、お題の通り、「決算って自分でできるの?」という事について考えてみたいと思います(*’ω’*)

目次

法人の決算って、自分でできるの?

皆さんのところでは、決算って自分でやっていますか?

大きな会社では、自社でちゃんとした部門があって、ちゃんと決算&申告を行うシステムが出来上がっているかと思うのですが、中小企業のほとんどは・・おそらく!税理士さんに依頼しているのではないのでしょうか。

ひばさんのこのブログも、どちらかというと・・中小企業の方向けに書いているわけで、もしかすると「今回の決算、自分でできないかな~(-_-;)」と思われている方も読まれているかと思います。

そこでやっぱり気にしているのは、「決算&申告」は、税理士に頼まなければならないのかな~・・。という事ではないでしょうか。

実は、この「決算&申告」については、必ず「税理士に頼まなければならない!」という法律はないのです。

しかし、決算はともかく・・申告については、税法などの法律に照らし合わせたり、計算が超複雑だったり・・(;´・ω・)ということもあり、実質、税理士に頼まずには乗り越えられない・・!!というのが実情なのではないかと思います。

ひばさんが会計事務所にお勤めしていた当時も、お客さんから

「決算、自分でやってみたいんですけど、教えてください!」

というご依頼が、たまーにありました(‘ω’)ノ。

「えっ、それって関与停止!?」→ひばさん、もう要らないよという通告

という思いと

「おぉ!なんという上昇志向!」

という感動と、

「うわっ!教えるの何時間かかるだろう!」

という複雑な思いが一緒に去就したものでした・・。

正直なところ、決算&申告を一から教えるのであれば、サクッとご依頼いただいた方が、時間的にも節約できてオトクだわ(*’ω’*)という感想です。

それでは、自分ではできないのか~・・となりますが、書類を作って提出するのは、自分でも可能です。

決算については、今は便利なソフトもありますし、日々入力をせっせと行っていれば、決算書はボタン一つで印刷ができます。

申告は、ちょっと難しいですけど・・税務署に問い合わせたりなどして作成したり、税務申告用のソフトを使って行うことも可能です。

税務署でも、自分で作ったからといって、決算書&申告書を受け取ってもらえないということはありません。その場で収受印を押して、受け取ってもらえます。

「なんだ!できるじゃん!」

となりますが、税務署ではここから申告書等の精査が始まりますので、何か間違いがあったりすれば、あとから連絡がきます(*’ω’*)

ふーん、とりあえず、物理的にはできるんだ!

と思ったところで、自分でやる税理士に依頼する、のメリットとデメリットを考えてみたいと思います(‘ω’)ノ

決算を自分でやってみる~メリット3つ!

会社の規模がそれほど大きくない。自分一人だけの会社だし。

となると、高い報酬を出して決算を税理士に依頼するのも・・(;´・ω・)となってしまいがちですよね。

ここで考えられるメリットは、

決算&申告にかかる税理士報酬が節約できる

決算&申告の仕組みを勉強できる

会社の数字に強くなれる

という事でしょうか(‘ω’)ノ

決算の結果、たくさん税金が出てしまうと、資金繰りも大変になります。そこに加えて税理士報酬・・( ;∀;)となり、自分で申告を考えられる方も多いかもしれません。

それでも、これまで任せてきた決算&申告を自分ですることによって「なるほど、この作業はこういう意味があったのか~!」とか、「ここの数字は、ここと一致するんだ~!」という小さな発見から「2か月以内の申告&納税だった!」という仕組みまで、しっかり身につけていくことができると思います。

また、「この数字あっているかな?」というチェックを重ねることで、自社の数字が頭に入ってきます。ですので、今後資金繰りや予算を立てる際にも、精度の高い数字を出すことができる様になると思います。

こうしてみると、長期的には・・あれ?自分でやった方が良いのかな??と思えてきちゃいますが(‘ω’)ノ

それでは、次はデメリットを見てみます。

決算を自分でやってみる~デメリットは・・

なんとなく、勉強もできて、お金も節約になるし・・と思いきや、デメリットももちろんあります(*ノωノ)

とても手間と時間がかかる

限られた時間で(決算日以後、申告&納税まで2か月)、まとめなければならない

間違っていても、必ず税務署に指摘してもらえるとは限らない。

間違っていた場合、追加で税金がかかる可能性もある

本業に集中できない可能性もあり

・・などなど、でしょうか。

手間と時間については、いわずもがな、です(`・ω・´)

そもそも、決算&申告については、これを本業とする士業があるくらいですから・・非常に複雑です。プロが行っても、それなりに時間がかかります。いくら小さい会社・・とはいえ、スタートから納税まで2~3時間でできる・・!ということはまずありません(超プロならあるのかしらん??)

本業の合間にせっせとやっても、勉強しながら作業を進めて、時に戻りつ・・とやっていると、あっという間に2か月は経ってしまいます。

休みなく勉強して~・・作業して~・・とやっていると、本業への集中も欠いてしまったり(;´・ω・)ということも大いにあります。

さらに、覚えておきたいのは・・税務署では、申告書を提出した際に

「あ、これって間違ってますよ!」

指摘してくれるとは限らないのです(‘ω’)ノ

名前が書かれていない、とか、あるべきところに数字が入っていない、などの「パッと見て分かるミス」は指摘してもらえるかもしれませんが、

「この計算方法はやっちゃいけないよ」

とか

「この特例を使って、節税できるよ」

ということはまず教えて貰えません。

窓口では、ひとまず決算書&申告書を受け取り、後ほどその内容を精査します。

単純な計算ミスなども、ここで発見されれば、あとで税務署から連絡が来ます(*ノωノ)

ここで何も指摘を受けなくても、後日税務調査が入って見つかる・・っ!というパターンもあります。

この時、利益が少なくなる、税額が低くなる。という場合はセーフ(?)ですが、問題は利益が増えちゃう、税額も増えちゃう!という場合です。

この、納めるのが少なかった税額は、後から納めなければなりません。が、足りなかった分に合わせて、延滞税や加算税などの税金を余分に払わなければならなくなります

もし仮に、大幅に数字が違うことが指摘され、たくさんの税金を納めることになった場合、その延滞金等もかなりの額になることが考えられます。

「申告書、無事受け取ってもらえた!何だ~、自分でもできるじゃん!やった~!」

とは、簡単には思えないのですね((+_+)

ところで、税金に詳しい人に頼むのは??

という選択肢を思い立った人もいるのではないでしょうか。

税理士に頼むと、ちょっと値が張るし・・でも、自分でやる時間も気力もない(*ノωノ)

そんなとき・・

「あっ!あのひと、税金に詳しいよね!」

と、申告の作成を依頼する・・と、これはアウトです(*ノωノ)

なぜかというと、他人の税金の申告書を作成&申告する為には、税理士の免許をもってなくてはならないのです。

自社の従業員に、自社の申告書を作成させる。というのはOKですが、税理士の免許を持たない他人(他社の人)に、申告書の作成を依頼することはできません。もし、免許のない人が申告を請け負うと、これは税理士法違反となってしまいます。

なので、

「ぜひあの人(無免)に申告を依頼したい!」

という場合は、

「うちに就職しない~?」

というスカウトから始めることになりますね(‘ω’)ノ

じゃぁ、どっちが良いのか・・!

ということになりますが、どっちもメリット&デメリットがあって迷うところです。

勉強したい!!

というのであれば、最初は税理士事務所に依頼し、出来上がった決算書や申告書から勉強していくのもありだと思います。

なんでこんな申告書になったのかな?ここの数字がここにきているな・・。と理解ができる様になったら、一度自分で申告書を作ってみても良いかもしれません(‘ω’)ノ

後から税務署に指摘されるのは怖いけど、お金がなくて自分でやらざるを得ない( ;∀;)という場合、これは自力でやらねばなりませんが、期日に余裕を持って税務署や青色申告会に相談しつつ、申告書を作るという手もあります。

今では、ネット上でいろんなソフトに触れることができ、

「簡単に申告書作成まで完了!」

というものも見かけますが、やはり知識がないと「仕上がった申告書が正しいのか、否か」の判断もできず、難しいのでは・・と思います。

メリット、デメリットの双方をよく検討し、申告に挑みましょう(‘ω’)ノ

あ、わたくしですか。

ひばさんは、自社で申告をしており、税理士事務所を使っておりません(昔はありましたが(`・ω・´))。

ひばさんはただの税金に詳しい人(?)という分類ですので←無免、他社の申告はできませんけど、自社の申告であればOKです。

次回からは、ひばさんの会社での決算の進め方をご紹介したいと思います♪

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