資金繰り表を使いこなそう!お金の流れが見える資金繰り表の作り方

みなさんこんにちは、事務屋ひばさんです!

今年も残すところ、あと5営業日となりました・・えっ!あと、5日しかないの!?内、1日は請求書の発送作業で終わるから・・落ち着いてパソコンに向かって仕事するのもあと4日か・・早いものですね(*’ω’*)

ということで、ひばさんも来年に使う資金繰り表のフォームを更新いたしました。

資金繰り表、みなさん作ってらっしゃいますか??

以前、会計事務所にいたころには、よくお客さんに

「慣れて来たら資金繰り表も作った方が良いですよ~。そうですね、年間分はあった方がいいですね(`・ω・´)キラリ」

と軽く薦めていましたが、実際やってみると・・年間分って結構きついし、頻繁に見直ししないと、精度もイマイチです。作るだけ作って、あんまり活用できていないパターンになります・・

ですので、現在では今月・来月の2か月分の資金の流れがわかる資金繰り表だけ作っております。

今日は、そんな資金繰り表について探っていきたいと思いますよ(‘ω’)ノ

目次

資金繰り表ってなぁに??お小遣い帳とはどう違うの??

「資金繰り表」と一言で言っても、年間の資金繰り表であったり、1か月単位のものであったり、1週間単位のものであったり・・とても様々です。

さらに、様式も各国共通のモノがあるわけでは無いので、人それぞれ、様々なものが沢山存在しています。

また、作成する目的も結構様々です。

会計事務所で作るように言われた。

とか、

社長に報告するために作ってます。

とか、

やっぱり作った方が良いって本で見たし・・

などなど、これまた様々です。

経理からすると、「社長に報告するため」というのも立派な目的ですし、それぞれが正しい理由だと思います。

それでは、資金繰り表が何のために存在するのか・・!?というと、

「今、いったいどんな状態で(お金があるのか、ないのか)把握する」

「いつお金がなくなるのか把握する」

「どこまでならお金を使えるのか、把握する」

というのが大きな目的になると思います。

お小遣い帳と違って、「資金繰り表」は、「今後のお金の予想」を書きます。

お小遣い帳の場合は、使ったお金や入って来たお金を記入します(過去のこと)が、資金繰り表は、「今後どんなお金が入って、どんなお金が出ていくか(未来のこと)」を記入していきます。

例えば、1か月単位の資金繰り表では、来月入ってくるお金と、出ていくお金を把握して、月末にどのくらいのお金が残るかを予想します。

そうすることで、

「あ、来月末はお金足りなくなるな。」

とか、

「現時点で、手持ちの残金は心もとないけど、来月末までは持ちそうだな。」

とか、

「なんだか余裕がありそうだから、今のうちに忘年会しちゃおうかな。」

などという判断がつくようになります。

資金繰り表は、そんな将来の見通しを付けるために作成する書類です(*’ω’*)

作るとどんな効果があるの??

今、なんとか残金がある様にも思うけれど、来月も支払いはあるし・・
お金使っていいのかな?もっと締めた方がいいのだろうか・・??

会社でも、個人事業主でも、事業をしていると、そんな不安が沢山あるかと思います。

無ければ無いで、出ていくお金は当然締めてしまいますが、有ってもなかなか使えない・・そんな感覚でしょうか。

資金繰り表を作ると、先にも書きましたが、まず・・

「今どんな状況か(お金があるのか、ないのか)を把握」

することができます。

今、口座に・・1,000,000円入っていたとして、ただこれだけだと、

「十分にお金がある状態なのか、どうか」

という事は判断が難しいでのす。

この後、すぐに1,000,000円以上の支払いがあるとすれば、これでは足りない!ということになりますし、この後は入金ががあるだけで、何も支払いが無い!というのであれば、お金には余裕があると考えられます。

この「今後の入金・支払予定」は、資金繰り表を作れば確認することができます。

次に、資金繰り表を作ると「いつお金が無くなるか」も把握できます。

資金繰り表は、時系列で作っていきます。

数か月単位、1か月単位などでつくる場合でも、かなりの長期で作る場合でも、

「いつ頃いくらの入金があって、残高はいくらになる予定。」

「そのあと、いくらの支払いがあって、残高いくら・・」

と、入金・出金・残高の3つを時系列で把握していきます。

その結果、残高がマイナスになるポイントがあれば、そこで現金がなくなる・・ということが読み取れます。

マイナスになるとあらかじめ分かっていれば、そこに合わせて借入の予定を組んだり、今余裕があっても、ちょっとお買い物をするのを控えてみたり・・と言った対策がとれます。

ということは、資金繰り表を活用すれば、「どこまで(いくらまで)お金を使えるかを把握する」こともできます。

「今、ちょっと手持ちがあるけれど、2か月後にはお金が無くなるから、新しくモノを買うのは控えよう・・。」

「でも、3か月後にはマイナスが解消されるし、残高見ると〇△◇円までなら、買い物に回しても大丈夫そう!!」

という見通しが付けられます。

注意!資金繰り表は、損益計算書とは違います!

ここまでで、なんとなく

資金繰り表って、作ると今後の資金の残高が把握できるんだな~。

と思っていただけたでしょうか?

中には、

入金は売上だし、支払は経費だし、『損益計算書』と同じなんじゃない?

と思われた方もいるかもしれません。

が・・

実は、この2つは違うものです!

損益計算書の場合は、「現金は使わない取引」も入っています。

例えば、掛けの取引や、借入をしたり、借入の返済をしたりと言ったものです。

損益計算書の場合は、基本的に取引が発生したつど、売り上げや仕入の計上を行いますが、資金繰り表では「現金売上や、売掛金の回収・買掛金の支払い」と言った「現預金が実際に動いたタイミング」で作成します。

借入についても、口座に借りたお金が入って来たとしても、これは収入にはなりません。あくまで借りたものは借りたもの。

会社のモノでは無くて、いずれ返金しなければならないものです。ですので、この借入金は損益計算書には載ってきません。ですが、お金自体は動いてしまいますので、資金繰り表にはキッチリと載ってきます。

こんな風に、「資金繰り表」と「損益計算書」はどこか似てるけど・・実は違うものになります。

損益計算書上は儲かってるけれど、資金繰りは厳しい。黒字なのに倒産・・!?というのは、まさにこういった場合が多いのかと思います。

まずは、1週間、1か月の短期の資金繰り表を作ってみよう!

いきなり、「年間の資金繰り表を作るぞ~!」といっても・・結構大変です。作るだけ作っても、運用が巧くできなくてもったいありません。

また、毎月の入金額が一定しない場合など、「半年後にいくらの入金があるかなんて・・分からないヨー!」という事もあると思います。希望の額を書いても・・ちょっと・・

という場合、まずは1週間や、1か月と言った短期間の資金繰り表から取り組んでみることをおススメします。

ひばさんのところでは、銀行の口座別に作っていますが、それぞれこんなイメージで作成しています。

ツールは特別なソフトではなくて、エクセルやスプレッドシートなどでも作れます。

 《12月分資金繰り表/事務所金庫》

日付内容入金出金残高
1先月より繰り越し1,095
15現金売上10,8009,980
20切手購入3209,160
28集金280,000289,160
31月末入金20,000309,160
31月末支払い80,000229,160
31給与支払い150,00079,160
月末残高79,160
12月分資金繰り表/事務所金庫

色を付けた部分が、すでに経過した分です。既に経過したもの以外に、これから引き落としになる分や、支払の予定が確定しているものを書き込んでいくと、支払った際や入金になった際の残高があらかじめわかるようになっています。

これを、まずはメインで使っている口座で使ってみると良いかと思います。月末の段階で、翌月の数字を予想して入力してみます。間違ってても、概算の数字でも全然かまいません。数字が確定した都度、表を更新していきます。

慣れてきたら、他のあまり使わない口座や、金庫の中身なども必要でしたら取り組んでみてください!

会社によって、

「銀行口座が3つあるから、これを3つ作って~・・」

とか、

「手元の金庫の残高も欲しいな~・・」

とか、

「銀行の口座は全部まとめて表にしよう~!」

とか、

様々なアレンジが可能かと思います。

あ、あぁ~・・来月末の支払いは果たして大丈夫なんだろうか・・

というストレスは資金繰り表に任せて、本業に打ち込める様になるかと思います。あ!足りなくなりそう!?と思った際は気づき次第手を打つことにして・・

ぜひ、自社にあった資金繰り表を作り上げてみてくださいね!

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