勘定科目の決め方ガイド~基本編『仕入』


みなさんこんにちは、事務屋ひばさんです(‘ω’)ノ

今年もあとわずかとなりました。ひばさんのお勤め先でも、年末準備(?)でお店の陳列棚を見てみますと・・結構変色しているモノがあります(;´・ω・)

商品を収納しているボックスなど、日光があたるのが悪いのか・・ただの経年劣化なのか・・黒っぽく変色していて、あんまり見栄えが良くありません。。新年度に向けて買い替えますか~?との声が聞こえておりますが、同時に

「これって仕入れになっちゃうんですか??」

との心配の声も聞こえて参りました。

商品を陳列しておくボックスですからね・・これは仕入れにはなりません(‘ω’)ノ

どちらかというと、消耗品ですね!

しかしまぁ、このボックスごと売るとか、あとはこのボックスそのものを売る!と言った場合は、このボックスも「仕入」になるでしょうか。

今回はこの「仕入」について見てみたいと思います(*’ω’*)

1.仕入ってなんだっけ!

仕事をしていますと、なんとなーく「仕入がどうのこうの。」という話が出て来たりますが、みんな明確に

「仕入とは!」

と説明できる方は少ないかと思います(*’ω’*)

一言で「仕入」を表すと、「(売り物の)商品」というところでしょうか。

「仕入」とは、そのまま勘定科目が「仕入」となっていますが、売る目的で購入した商品で、その価格になります。

このほか、(売る)商品を作るための材料費とか人件費・・となる場合もありますが、ややこしくなってしまいますので(-_-;)、今回はあくまで「購入した商品をそのまま売る!」という場合を考えてみます。

販売する目的で購入したのであれば、それが100円ショップで仕入れたものであれ、近所のスーパーで仕入れたものであれ、「仕入」となります。

1,000円で購入した(仕入れた)ものを、1,500円で売る、というのが単純な流れになります。

業種によって、その「仕入」るものが食材であったり、小物であったり、土地や建物といった不動産であったりと様々ですが、いずれ「販売目的の商品を購入」=「仕入」と考えます。

では、販売目的でないものは??

となりますが、それらは会社などで使う備品等であれば「消耗品費」や「器具備品費」といった科目(固定費や、資産)、会社では使わないけれど、取引先に渡す・・などという場合は「接待交際費」といった具合に、いずれかの「経費」として処理を行います(*’ω’*)

2.「仕入」にすると、なにがどうなるの??

「仕入」をキッチリと計上できるようになると、大体の粗利がつかめる様になってきます。

粗利とは、「売上」から「仕入」を引いた、純粋な利益です(*’ω’*)

この「利益」を、「売上」で割ってあげると、「粗利率」というものが出ます。「売上金額」に占める、「利益」の割合ですね(*’ω’*)!

業種によって、この粗利がとってもたくさん取れるところもあれば、ほんのちょっとしか取れないところもあります。ですが、

「去年は粗利30%くらいだったけど、今年はまさかの90%!!」

という劇的な変動はありません。業種が変わればまた別ですが、同じ仕事内容でいて、大きく粗利が変動してしまうことがあれば、これはどこか経理処理などが間違っていないか確認する必要があります。

仕入れがキッチリと計上できるようになり、自分の仕事の粗利が把握できるようになれば、

「今年は1,000千くらいの粗利が欲しいな!売上の見込みは5,000千かな?」

という時にも、いろんな試算ができる様になります。

上の例で考えてみると、粗利率は20%確保しなければならないことが分かります(1,000千÷5,000千=20%)。ここで、前年の粗利率が20%より上であれば、この目標は達成できると思いますが、それ以下であれば、なんらかの対策が必要です。

仮に、粗利率が10%の仕事の場合、目標の粗利1,000千を確保するためには、10,000千の売上がないと、達成できないなー・・(-_-;)

という見通しがつきます。(1,000千÷10%)

3.仕入への計上の仕方

いよいよ、「仕入」への計上の仕方となります(*’ω’*)

会計・経理の世界には、いくつか原則がありまして・・

「費用収益対応の原則」

というものがあります(‘ω’)ノ

書いて字のごとく、「費用(経費)」と「収益(売上)」は同じタイミングで上げなさいよ!というものです。

決算は、1年間を区切って計算するわけですが、中には期末ギリギリに仕入をして、翌年頭に売上たり・・という場合も出てきます。

この場合、仕入れは今期、売上は来期・・という事にはなりません。

そうすると、今年は仕入だけが多くて粗利が低くなり、来年は売上だけが上がって、利益が多く計上されてしまいます。その売上を上げるために商品の仕入を行っているはずなのに・・

今期 → 売上 0円 仕入1,000円 = 利益 -1,000円

来期 → 売上 1,500円 仕入 0円 = 利益  1,500円

という計算結果になってしまいます。

正しくは、 売上 1,500円 仕入 1,000円 = 利益 500円

という形です。

ですので、「仕入」については、「売上と対応させる」処理が必要となります。

具体的には、例えば「今期、仕入れに計上してしまったけど、売上立つのは来期なんだよね~・・。」というものについては、決算時に

「仕入(経費)から除いて、資産(商品勘定)に入れておく。来期、売上がたったら仕入に計上し直す。」

ということになります。

こう考えると、非常に難しく感じるかもしれませんが、2点だけチェックしておけば大体OKです(‘ω’)ノ

4.仕入を「繰り越す」というやり方

押さえておきたいポイントは二つ、

「今年(今期)売れていなくて在庫になっているもの。(来期、売上が上がったら仕入に計上したいもの)」

と、

「前期の決算時に売れておらず、仕入れにしなかったもの(在庫になっていたもの)。今期売れたから、仕入れにしたいもの」

です。

「今期売れていないもの」は、購入した(仕入れた)際は、「仕入」に計上されているはずです。

仕訳で見てみると、

「仕入 / 買掛金(預金や現金、手形もあり) 1,000円 」

の様な感じになっているかと思います。この状態ですと、売れていない商品も「仕入」に入っていますね。

ですので、この1,000円分が在庫になって売れていない場合は、商品勘定(資産)に振り返る仕訳を入れます。

「繰越商品 / 仕入 1,000円」

これで、「仕入」の金額から在庫分の金額が引かれて、「繰越商品」勘定に在庫1,000円がプラスになりました。

さらに、同様に前期の決算時、売れていなかったものを「繰越商品」に振り替えていたとします。

この商品は、今期に入って売れた場合、仕入れに計上する必要があります。ですので、

「仕入 / 繰越商品 1,500円 」

などという先ほどとは逆の仕訳を入れます。

これで、「仕入」勘定は、期中に計上した金額から「期末の在庫分の金額」を引いたうえ、「前期から繰り越して、今期売上げた分の仕入の金額」を足した額が計上されています。

純粋に、今期に売り上げた金額に対応した仕入れが、計上されています。

さらに、「繰越商品」の金額は、今期に在庫となっている商品の金額が残高となっているはずです。

参考ページ 『なんで棚卸なんかするの??面倒でも知っておきたい棚卸の基礎知識

5.仕訳にして確認すると

よく、簿記の参考書などを見てみますと

「繰越商品 / 仕入  〇〇円  期末商品棚卸高 」

「仕入 / 繰越商品  △△円  期首商品棚卸高 」

等と出てきますが、上の仕訳が「期末に売れ残った商品を、来期へ繰り越す仕訳」で、下が「前期に売れ残って、今期さばいた商品を仕入れに計上する仕訳」になります。

前期からの繰り越し分は、1個1個「売れたかな~?売れたかな~?」などと確認するのは大変なので、一気にまとめて「仕入」に戻し入れます。

その上で、「まだ残ってる(;_;)!」という場合は、「期末商品の在庫」として再び「繰越商品」へ振り替えることになります。

さらに、商品が悪くなっていたり、壊れていたりなどということがあれば、

「商品評価損」とか「棚卸減耗費」など、商品自体の価値を下げたり等の処理が入ります。

6.まとめ

以上、ごくごく単純に「モノを仕入れてそのまま売る場合」で、「仕入」を考えてみましたが、なんとなくイメージがつかめたでしょうか??

「費用と収益を対応させる」

という考え方は、この「仕入」のみならず、いろんなところで役立つ指標になります。

つかう仕訳は

「 繰越商品 / 仕入 」

「仕入 / 繰越商品 」

の二つですが、「売上に対応する仕入を計上するんだ~。」と考えていただくと、数字のチェックも面白く(?)なってくるかもしれません(‘ω’)ノ

ぜひぜひ、出てきた数字を、みなさんのお仕事の利益チェックにも役立ててみてくださいね(*’ω’*)

 


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